先日、前から気になっていた「京都コンサートホール」(通称:北山コンサートホール)に行ってきました。音楽ホールとして有名ですが、実は建物自体がとてもおもしろいのです。設計したのは、世界的にも有名な建築家・磯崎新さんです。

北山通にあるこの建物は、一見とてもシンプルですが、中に入るとそのスケール感や空間の流れに驚かされます。吹き抜けのエントランスホールは、ぐるっとスロープが巻かれていて、まるで建物の中に螺旋を描くような動線になっています。その上には、小ホールが空中に浮かぶように配置されていて、「どうやってこれ支えてるんだろう?」と思わず見上げてしまいました。

内装や照明、素材の使い方も細かいところまで美しく、「音楽を聴くための建物」ってこうあるべきだと感心しました。実はこのホール、建都1200年記念で1995年に建てられたそうで、今見ても古さを感じさせないデザインに驚かせられました。

建築は、ただ“機能”を満たすだけじゃなくて、「どう感じるか」や「どんな時間を過ごせるか」まで考えられているべきだと、改めて思いました。

私たちの仕事も、家やお店をつくるときに「そこにいる人が、どんな気持ちになるか」をちゃんと想像しながら、空間を考えていきたいなと思わせてくれる、そんな素敵な一日でした。

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