京都で60年以上家づくりしてきて、毎年思うこと。

冬になると、お客様からよく言われます。

「岡田さん、京都の冬ってなんでこんな寒いんですか?」

正直、これは昔からです。
京都人はみんな当たり前みたいに言います。

「底冷えやしなぁ」

でも実際は、“なんとなく寒い”じゃありません。
ちゃんと理由があります。

今日は、京都の家がなぜ冬寒いのか。
工務店として、現場でずっと見てきたことを書きます。


京都は「盆地」やから寒い

まず単純に、京都は地形的に寒いです。

三方を山に囲まれた盆地。

だから冬になると冷気が溜まる。
しかも風が抜けにくい。

これが京都特有の「底冷え」です。

外歩いてても寒い。
でも実は、それ以上に家の中が寒いことが多い。

ここが問題なんです。


昔の京都の家は「夏優先」で作られていた

これは町家文化の影響が大きいです。

昔の京都の家って、

つまり“夏をどう乗り切るか”で作られてる。

昔はエアコンもないですからね。
京都の蒸し暑さは命に関わる。

だから涼しくする知恵が優先された。

ただ、その代わり冬は寒い。

今みたいに高断熱・高気密なんて概念はありません。

だから古い家ほど、

「暖房つけても寒い」

が起きやすい。


実は「窓」から熱が逃げている

これ、かなり大きいです。

冬の家の熱って、かなり窓から逃げます。

特に昔のアルミサッシと単板ガラス。

これはもう、外とほぼ同じです。

せっかく暖房しても、窓からどんどん熱が出ていく。

だから、

こうなる。

現場でお客様の家行くと、
窓触った瞬間に「これは寒いな」ってわかります。


「暖房つけてるのに寒い」は断熱不足

これも本当に多い。

エアコンは動いてる。
室温も20℃ある。

でも寒い。

なぜか。

壁・床・窓が冷たいからです。

人間って、周りが冷えてると体温奪われるんですよ。

特に京都は床の冷えがキツい。

だから足元から冷える。

昔の家で靴下二重になる理由、あれです。


今の家は、ちゃんと暖かくできる

ここは昔と大きく違います。

今は、

ここまでやれば、京都でもかなり快適になります。

実際、うちのお客様でも、

「冬の朝が全然違う」
「エアコン1台で暖かい」
「光熱費下がった」

こういう声は多いです。

昔は“寒いの我慢する”しかなかった。

でも今は違う。

家の性能でかなり変わります。


京都の家づくりで大事なのは「デザインだけじゃない」

京都は景観もあるので、見た目を気にされる方は多いです。

もちろんそれも大事。

でも実際住むと、

こっちのストレスの方が毎日効いてきます。

だから僕は、

「見た目」と「性能」は両方いる

と思っています。

外観だけ良くても、冬寒かったら毎日しんどい。

家は“作品”じゃなく、暮らす場所ですからね。


まとめ

京都の家が冬寒い理由は、

これが重なっているからです。

ただ逆に言うと、
今は改善できる時代です。

家の性能で、冬の暮らしはかなり変わります。

毎朝寒さで起きる家より、
自然と家族がリビングに集まる家の方がいい。

僕はそう思っています。

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